9月の1ヶ月は毎日毎日よくここまで降るはと思うほど雨ふりでした。ここ上勝町は特に下では晴れていても上の山を見上げるとそこだけ雲がかかっていて、町に入るとやっぱりざーざー雨がふっているという本当に雨が多い町です。そんな9月の初旬に、すだち堆肥10tを畑に投入する計画を開始したのでした。最初は乾燥していたのですが、雨で遅れてくると水分を含み、重量が増し重く、”こんなものを何日もスコップで蒔いている私はなんなんだろう?”という気分になったりしました。
雨が1ヶ月近くふると、さすがに途中から不安になりました。あ〜耕運が全然できていない! 太陽熱消毒が間に合わない! 秋作の播種が出来ない!などなど。。人間は天候に対して全く何もできないんだな〜と初めて感じました。”農業は天候に左右されるから”とよく言われますが、実際に自分の畑で経験するのと他の人の言っているのを聞いているのとは全然違います。結構自分は色々なことに対して冷静だと思っていましたが、今回の全く自分でコントロール出来ない状態というのは、精神的にくるもんだなと初めて知りました。
そんななか重い堆肥を蒔き終わり、やっと10月に入って、晴れ間になり、耕運でき、畑の土が目の前に広がった時は、ほんとうに嬉しく、ほっとしました。
初心者のあまちゃんを痛感した1ヶ月間でした。
途中、UMI1の岩みたいに立派に育ったさつまいもを収穫出来た時は、少し救われました。やっぱり収穫物はうれしいものです。
後、草が好き、とか、風はいいな、とか、思っていたんですが、やっぱり土が一番すきだな、という思いがなんだかわきおこってきました。
そしてお日様の力はすごいんだと。
土と水と火だと改めて感じれたのは収穫物なのかもしれません。
木々の中で風に吹かれて、花の匂いをかきながら♪ ♪ などと想像していたのとは違う方向に進んでいるのはどうなのか?と思います。
腕の筋肉も何かついてきて、昔のファンシーなブラウスの袖がぴちぴちになっていたりもします。。
でも日々いいことも感動的な事もたくさんあり、言葉にできない事だらけです。
とにかく長雨が終わって良かったです。