2015年の秋、私は上勝町にやってきました。
なにか疲れていました。理由は知っていますが言いません。(浅田真央ちゃん的に)。ただ前の場所は私が植物に耳をすませていられる場所ではありませんでした。
来たときは徳島県特産品のすだちの収穫最盛期で、毎日収穫のバイトに行きながら、土地を探しました。農業女子のきょうこさんには本当に色々助けてもらいました。ふたりで山の上まで探しにいって、途中で迷ってしまい、道はがたがたになってくるは、日が暮れて真っ暗になってくるは、みたことのない鳥は歩いているは、そして結局山を一つ超えてしまい、反対側についてしまったり。。町の中心部の奥にこんな大自然が広がっているんだなと知りました。そして、探している間に今の小松の畑と太田尾の畑付き家に出会いました。小松は、最初借りる予定の方がいて、半分だけということで借りました。すると、その方が後で借りないことになって結局私が全部借りれることになりました。土地の書類を作るときも、地主の方が最初はよそから来たひとにはかさないと言われていたのに、お話を聞いてくれて最後は笑顔で”頑張って”と言っていただけました。そして2015年の12月21日に私は、一人でひっそりNARUMI FARMをオープンすることができました。
畑を探しているときに私は皆の瞳の奥に潜むきらきらした山や川を駆け巡ったそれぞれの風景を見た気がしました。そしてそのきらきらした瞳のバトンをひきつぎたいと思ったのでした。
オープンしたときはどの畑もつたや茅がで覆われたジャングルで、そこを開墾しました。又じきじきご紹介します。
そして、NARUMI FARMは、小松の①harb(以前薬草を栽培されていた)、②tomato(トマトを栽培する予定の中古ハウスがある)、③lolie(月桂樹の木が最初にあって、露地野菜予定地)太田尾の④umi1(海が見えます)、⑤umi2、⑥育苗ハウスの6つの畑で出来ています。
私はここ上勝町に来たときに人々が温かくて、ほんとうにありがたいなぁと思いました。そして今でも本当に思います。