生姜の画像

about agriculture

2015年、上勝町の山の中で、山から流れるきれいな水と土から化学肥料を使わない農業をひとりで始めました。 草や有機肥料から土を作りできるだけ自然の力で野菜を栽培しています。

Prologue

長い間、街の生活をしていました。
世界のどこかで戦争がおこっても、原子力発電所が爆発しても、
温暖化で異常気象で人々が食べる物がなくても
自分は同じように大量のものを消費しながら、ぐるぐる日々を送る...

ふとしたきっかけで、
農業を始めました。

夏の早朝、蜜蜂達がぶんぶんいう中、
生まれてはじめてきゅうりの収穫をしていると、
可愛い黄色の花の中くるくると
きゅうり達は宇宙に向かって
元気にツルを伸ばしていきました。
石ころを拾い、草をひき、落ち葉や茅や自然の堆肥を入れて
たくさんの虫や微生物の住む土を作っています。
手間はかかりますが、
本来の栄養がある野菜達が元気に育っていくのを見るのは
とても幸せな作業です。
生きているっていうことはこういうことか、と思います。

緑の野菜

わたしの夢。

メルモちゃんの赤いキャンディー、
青いキャンディーは大人になったり赤ちゃんになったりしたけど、
この野菜達を食べると、戦争も環境破壊も殺人もそういうものを全て忘れ、
代わりに花を植え、野菜を育て、飢えている人々に分け与える事が自分の仕事だと思う人に変身するみたいな、そういう野菜が作れるといいな。
“夢見てた不思議な世界にまた今日もつれてって♪”と幸せを運ぶ人が増えて行きます。
そして、きらきら光る星や、風、流れる雲、波打つ草の情景が思い浮かぶ。
そしていつのまにかそういう場所に立っている。
上勝町の山の中からそういうことを夢見ています。